コザのアメリカ物語

沖縄市のパルミラ通りに位置するヒストリートは「沖縄市の戦後史と文化を考えたい」をテーマに、コザにまつわるたくさんの写真や品々が展示されています。 所狭しと並ぶ展示品の中には、復帰前に軍属の車輌につけられていた「黄ナンバー」や、瓶詰めのヤクルト、ミルクグラスといった時代の息吹が聞こえてきそうな、米軍統治27年間の資料が並びます。

沖縄市の戦後の歴史や成り立ちを見学し、なぜドルが今でも使用できるのかをガイドさんがわかりやすく説明してくれます。

沖縄市中央パークアベニューにある「インド屋」は沖縄のアジアン雑貨ブームの火付け役のお店。オーナーのビクターさんから、沖縄に来た経緯や復帰当時の沖縄の話が聞けます。 店内に入ると、そこはまさにインド！所狭しと魅力ある雑貨がずらりとならんでいて、見るだけでも楽しめます。

料理上手のインド人店主が、店でも家でも使っているスパイス類を雑貨コーナーで購入できるのでご自宅でも、本場のスパイスが堪能できます。

沖縄市中央パークアベニューの中でもランドマーク的存在になっている刺繍専門店「タイガーエンブ」。
1964年創業のタイガーエンブはオーナー・安里さんの高い技術が買われ、米国軍、自衛隊、NASAといった機関やボーイスカウト、一般企業のロゴマークなど多くのパッチを作っているそうです。
壁一面に貼られた5000枚以上のパッチがその歴史を物語っています。

80年代にデジタル技術を導入するも、図面描きやパターンの入力は手作業とのこと。ミシンの線の流れや糸の密度など、緻密な計算に職人技が発揮されています。
オーナーのモノ作りへのこだわりが感じられるパッチは、観光客の方にも旅の思い出として人気があるそうです。
パークアベニューに来た際には、是非一度覗いてみてください。

オーナーの宮城さんが毎朝、契約している農家から仕入れる無農薬野菜が人気の超ローカルスーパーマーケット。なのにドルが使えるところがコザらしいお店です。

サーターアンダギー、沖縄そばの麺、グルグンの唐揚げ、泡盛など沖縄らしい品揃えの中に、洗剤、トイレットペーパーなどの日常品まで数多くの品揃えがあります。一見どこにでもありそうな商店ですが、それらに混ざって、カラフルなパッケージで見ているだけで楽しいアメリカ製のチョコレートや使い切るのに何年かかるのだろうと思うような大きな洗剤が当然のごとくお店に並んでいます。この沖縄とアメリカがチャンプルーされた品揃えこそがコザの日常なのです。少し変わったお土産探しにどうぞ。　

沖縄県内にいくつも店舗がある人気のてんぷら屋さん。そんなお店の本店はココ！ ゲート通りにあるため、基地内の人たちがおやつがわりに買いに来る姿は日常の光景です。

魚にイカ、野菜や芋と次々に揚げられる天ぷら。ひっきりなしに訪れて、揚げたてを買っていくコザンチュ（＝コザの人）たち。200~300円もあればお腹いっぱい食べられるというお手軽フードですが、コザを代表するソウルフードでもあります。早朝5時から開いているので、朝食にもおやつにも、夕飯の一品としてもおすすめ。

武道用品やジッポライターなど、男子好みの商品が多く、市外からのお客さんも多いお店。 アメリカ人はやっぱりオリエンタルな武器類が好き！今、人気を集めるのは、棒術や釵（さい）術といった、琉球古武道のグッズや、柔道着などの日本の柔術グッズだそうです。 これまでには、手裏剣や日本刀、スケボーや刺しゅうキャップなどの大ブームがあったといいます

レアものを求めるマニア向けのお店かとおもいきや、武道を修練する日本人の青少年も多く訪れるといいます。お目当ては、トレーニングや試合用の武術道具。お飾りじゃない本物取り扱っている証拠です。 米軍基地内でも空手やテコンドーが人気なので、外国人の常連さんもいるコアなショップ。