02 流線木工 屋宜政廣
職人に作品が似てくるのは事実なんです。
自作の工房で作る家具は独特の丸みがあり作った本人も取材中に永遠に気持ちよさそうに触っていた。沖縄の持つ暖かさが濃縮されたようなデザインの作品は95%が沖縄県産で作られる。屋宜さん曰く「良い木の産地はほとんどが亜熱帯にある。」その点で沖縄も良質な赤木が豊富であり、沖縄の木の良さも伝えていきたいと強く思っているそうだ。そんな屋宜さんは作品同様に暖かみのある人で、取材中こんなにも職人と作品が似ていることに編集部は若干笑ってしまった。ペットが飼い主に似るように作品が職人に似てくるのは科学で証明できなくても紛れもない事実だと確信できました。
今後は沖縄に工芸館を作りたいという、その思い確実に叶うことでしょう。
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沖縄の赤木を贅沢に使った長椅子は独特の重みと優しさを兼ね備えた自信の作品!座りてー!
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天井が高く広々とした工房もコツコツと自分で作ったので使いやすいようになっている。
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ナウシカにも出てきそうな独特の曲線はやぎさんの代表作、是非ジブリの森に置いてほしい!
木工職人 屋宜政廣の生い立ち
1956年:沖縄県読谷に生を受ける1973年:中部工業卒業
1973年:電気屋、看板屋などの職種を経験
1982年:プロジェクト・コア入社
1989年:退社後、沖縄県工芸指導センターにて半年間学ぶ
1989年:積り積った創作意欲を満たすべく独立 北谷町浜川の外人住宅にて製作を開始
1990年:全国ウッディグランドフェア審査委員賞受賞
1991年:沖縄市知花へ工房を移転
1993年:札幌芸術の杜コンク−ル入賞
2007年:沖縄県ウッディフェアコンペ県知事賞受賞
- 工房 島変木
- 自身で立てたという工房は南国ならぬ北の国からを思わせる様相。隣接している居間には作品が配されているので、ご連絡して直に触れてみて下さい。
※出典:コザソース vol.48(2014年2月発行)